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ペットの図鑑|バーマン
バーマン
(写真:ウィキペディアフリー百貨辞典より)
基本データ
原産国:ミャンマー基本情報
バーマンの背中にはゴールデンミストと呼ばれる金色がかった淡いクリーム色の毛が生えており、脚、尻尾、顔、耳には深いこげ茶色や淡いグレー等を基調とする毛が生えているポイントカラーの猫である。体型は胴体が長くガッチリ型で、胴体とバランスのとれた四肢と尾、特徴的な頭部にはローマ人のような鼻と青く真ん丸な目を持っている。バーマンは他の多くの種類のネコとは異なり前足にグローブと呼ばれる純白の手、後足にレースと呼ばれる純白の足を持っている。体毛はシルキーなシングルコートで、ダブルコートのペルシャネコなどよりも短く、毛玉も出来にくい。
バーマンの起源はミャンマー西部であると考えられており、古代タイの文書にはバーマンと思われるネコの存在が記録されている。バーマンが初めて欧米に入ってきたのは1916年であり、1匹のオスのバーマンと1匹のメスのバーマンがフランスに輸入されたが、2匹のバーマンの入手経路については2つの有力な説がある。一つは、カンボジアのクメール族の聖職者が、メジャー・ゴードン・ラッセルとオーガスト・パヴィという2人のイギリス人に対して2匹のバーマンを贈呈したという説。もう一つは、ラオスの寺院の使用人が、その寺院で神聖なるネコとして飼育されていた2匹のネコを、ヴァンダービルトというアメリカ人に対して贈呈したという説である。フランスに運ばれた2匹のバーマンのうち、オスのバーマンは輸送中に死亡した。しかしメスのバーマンは妊娠しており、フランスで1匹のバーマンを出産した。フランスはバーマンの繁殖プログラムの基礎を構築し、1925年にフランスはバーマンをネコの種類として承認した。しかし第二次世界大戦によってバーマンは絶滅の縁に立たされ、終戦時にはわずかに2匹のバーマンだけが生き残った。その後、異系交配を繰り返すことによって絶滅の危機を逃れたバーマンは、1965年にイギリスの愛猫協会で正式にネコの種類として承認され、1966年にはアメリカの愛猫協会でも承認された。
実際には、現代の西洋で飼育されているバーマンはシャムやペルシャとの混血であり、ミャンマーで生息していた白いミトンを持つネコとは大きく異なる。
ウィキペディアフリー百貨辞典より
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